物象形錠の特徴や性質紹介

作者:   SLloc7uK   |   カテゴリー :   錠前の種類

物象形錠は色々と装飾性が高い

昔から様々なデザインの錠が製造されていますが、動物などを模ってデザインしている装飾性が極めて高くなっている錠前が物象形錠です。
様々な錠の中でも特徴的なものが多いですが、基本的に古代で製造もしくは使用していたものを物象形錠としています。

物象形錠は動物により確実に似せていくように製造されたものであったり、どこか抽象的にデザインされている物象形錠もあります。
色々な物象形錠を世界各国で見ることができるでしょう。

古代では物象形錠を製造もしくは使用していることが多かったですが、その理由をみていくと身分の証明などがあります。
建築物などにおける所有者の身分を物象形錠で証明したり、門や家屋そして倉庫などを建設する時に雰囲気に見合うデザインにして物象形錠を合わせていくケースもありました。

このような物象形錠を取付けていくことによって、厄難を生じさせないように配慮させていきました。
縁起が良い物象形錠となると、その対象となる動物をモチーフにしていたり、魔除けに効果が十分にある動物をデザインしているといったアイデアが有りました。
防犯対策にも物象形錠は優れており、錠前を不正に解錠していかないよう、警告的なメッセージを物象形錠へ込めていることもありました。

物象形錠は高貴な身分の人が利用していたこともあるといわれるライオン型であったり、縁起が良いと伝えられていた亀やコウモリを物象形錠に模しているものもあります。
動物以外では楽器などを形どっている物象形錠も存在していました。

物象形錠の歴史は非常に長い

物象形錠の歴史はエジプト錠に遡ります。
紀元前2000年に人間が徐々に財産を作るようになった頃から、財産を守っていくために工夫していたといわれているのが物象形錠です。
錠として形取っていた最古の物象形錠をみていく中でエジプト錠という括りで呼んでいるケースが多いです。

木製の錠であったり鍵になっているのが定説とされており、構造をみると閂状になっていることが多いです。
これで錠の本体とピンを利用して動かないように締めていくことができるようになっています。

ギリシャ時代の初期になると閂が革紐もしくは綱を利用して縛っていきます。
これで複雑な結び目を作っていき、家の主人のみ解けるように作られていることもありました。
しかし安全面では期待することができず、後半になるとエジプト錠を応用して精巧なパラノス錠という物象形錠が考案されていきます。

その後ローマで物象形錠が発展していき、日本へ輸入されていきます。
日本では海老錠といわれる南京錠であり、物象形錠から派生して製造されていったともいわれています。
中世になると物象形錠は大型で頑丈なウォード錠になり、現在でも紋章などが刻まれて活用されているのが分かります。

2016年10月23日