シリンダー錠

作者:   SLloc7uK   |   カテゴリー :   錠前の種類

シリンダー錠について

シリンダーとは円筒のことです。
シリンダー錠は、外筒と呼ばれる円筒の中に、内筒というもう一つの円筒が入っています。
外筒は錠のケースに固定されています。
内筒に鍵穴があり、外筒と内筒にまたがるようにタンブラー(障害)が入っています。
鍵がない、または鍵が違う場合はタンブラーにより内筒は回転できませんが、
正しい鍵をさすと全てのタンブラーが障害にならない位置に動き、内筒を回転することが出来ます。
内筒が回転することで、錠の内部のカムが回転しデッドボルト(閂)を動かします。

シリンダー錠は、現在最も多く使われている錠前です。
シリンダー錠は、タンブラーの形状や動作原理により、いくつかの種類に分類されます。
代表的なものは、ディスクシリンダー錠、ピンシリンダー錠、
ロータリーディスクシリンダー錠、マグネットタンブラーシリンダー錠です。

ディスクシリンダー錠とは、ディスクタンブラーというタンブラーを使用したシリンダー錠です。
ディスクは円盤と言う意味で、タンブラーの形状が円盤に近い形をしているため、
ディスクタンブラーと呼ばれています。
ディスクタンブラーとスプリングが内筒に入っており、鍵を差し込まない状態では
タンブラーの片側が外筒側に飛び出しているため障害となって内筒を回転させることが出来ません。
正しい鍵を差し込むと、タンブラーが内筒にぴったり収まり回転させることが出来るようになります。
正しくない鍵の場合はタンブラーのどちらかが外筒側に飛び出すため、
内筒を回転させることが出来ません。

ピンシリンダー錠とは、ピンタンブラーと言うピン状のタンブラーを使用しているシリンダー錠です。
ピンタンブラーは通常、上ピン(アッパーピン)と下ピン(ボトムピン)に分かれており、
バネで内筒側に押しつけられています。
鍵をさしていない状態では上ピンが障害になり内筒は回転できません。
正しい鍵をさし込むと、上ピンと下ピンの間(シアライン)が内筒と外筒の間に揃い、
内筒を回転させることが出来るようになります。
違う鍵をさした場合は、シアラインが揃わないため、上ピンまたは下ピンが障害となり、
内筒を回転させることが出来ません。

マスターキーと組む場合

マスターキーシステムを組むような場合は、
上ピンと下ピンの間に中ピン(ミドルピン)を入れて複数のシアラインが出来るようにします。
ロータリーディスクシリンダー錠とは、ロータリーディスクタンブラーを使用しているシリンダー錠です。
鍵をさすことでタンブラーが軸を中心に、
回転するように動くためローターリーディスクタンブラーと呼ばれています。

ロータリーディスクシリンダーの特徴は、タンブラーが直接内筒の回転の障害になっているのではなく、
ロッキングバーと呼ばれる棒状の部品が回転を阻止している点です。
正しい鍵をさすことで、全てのタンブラーの切り欠きがロッキングバーの位置に揃い、
ロッキングバーが切り欠きの中に落ち込むことで内筒に収まり、内筒を回転させることが出来ます。
タンブラーはロッキングバーが内筒に納まらないための障害の役割をしています。

マグネットタンブラーシリンダー錠とは、タンブラーに磁石(マグネット)を使用したシリンダー錠です。
磁石の、S極どうしまたはN極どうしは反発し、S極とN極は引き合うという性質を利用しています。
外筒と内筒にまたがるようにピン状のマグネットタンブラーを配置し、
バネで内筒側にタンブラーを押し付けています。
また、鍵にはタンブラーの位置に揃うようにマグネットが埋め込んであり、
全てのタンブラーが鍵に埋め込んであるマグネットと反発し合うことで
外筒に収まり内筒を回転させることが出来ます。
配列が違うと、外筒に収まらないタンブラーが障害となり、
内筒を回転させることが出来ません。

2012年4月20日