ウォード錠とレバータンブラー錠

作者:   SLloc7uK   |   カテゴリー :   錠前の種類

鍵の歴史

歴史上における鍵と錠の登場は古く、
紀元前ニ千年頃に存在していたエジプト錠が最古の鍵および錠といわれています。
エジプト錠は、木製で現在のシリンダー錠とほぼ同じ原理をしていたといわれています。
中世のヨーロッパでは、ウォード錠が主流となり使用されました。
その後、棒状のカギを鍵穴に差し込んで鍵内のタンブラー
(tumbler:障害部品)を回転させ開錠するタンブラー錠が主流となりました。
タンブラー錠には、レバータンブラー錠とピンタンブラー錠がある。
ウォード錠は、古代ローマでその原型が作られたと言う錠前です。
そして現在でも南京錠や簡単な鞄などの錠に使われています。
構造としては、錠の内部にウォードと呼ばれる障害が設けられており、
正規の鍵はその障害に当たらずに回転できるような形状になっています。

ウォード錠の鍵のポイントは2つある。
ひとつは鍵穴の形状に合った純正キーでないと場合によって入れることさえできないこと。
もうひとつは鍵穴にキーを挿入した後、回転しようとしたとき、
障害物(=ウォード)によってひっかかってうまく回らないことである。
純正キーならその障害物をきちんと避けて回転できるので、錠が開く。
ウォード錠は原理が単純であるため、簡単な物はすぐに解錠でき、
また容易に合い鍵が作れてしまいます。
同じタイプのウォード錠なら全て開いてしまう、いわばマスターキーのような物も作ることが可能です。
解錠や鍵の複製を困難にするには、ウォードの形状を複雑にしていくしかありません。

レバータンブラー錠(レバーロック、バレルロック)もウォード錠と同様に古典的な錠で、
18世紀頃、イギリスでその原型が発明された錠前です。
現在では南京錠(特に逆U字で正面に鍵穴)、引き戸、倉庫のドア、古い自動ドアで使われている。
合い鍵以外では錠が開かないようにするために錠ケースの中に仕込まれた部品をタンブラー(tumbler。障害子)というが、
その形が板状で、てこ(lever)のように動くタイプになる。
鍵の先端に付いた突起部でレバータンブラーを跳ね上げながら回転させることで、
デッドボルト(かんぬき)を出入りさせる。

特徴的な形

鍵穴は前方後円墳のような形、鍵は黄銅鋳物(真ちゅう)製の棒鍵。
鍵を鍵穴にさしこみ、回転させることでレバータンブラーが持ち上がり、
デッドボルトの突起部分がツクの中心を通ってスライドします。
合鍵以外の物を差し込んでひねっても、
うまくレバーが動かせない仕組みなっているので錠は開かない。
正しい鍵でないとデッドボルトの突起とツクの中心が揃わないため解錠できません。
レバータンブラーは通常は複数枚入っています(3枚のものが多い)。

しかし、この錠はどんな方法で荒れ、レバーを動かしてやることで開いてしまう。
要はレバーを動かすところまで棒のようなものを到達させればよいのである。
レバーロックは簡素なつくりになっているので、
鍵穴を少し回してペンライト片手に鍵穴を覗いてやると内部がある程度見える。
自動ドアのように、錠前部に厚みが取れない場所に使われることが多い。
ルイ・ヴィトンのスーツケースに採用されているもののように、
構造が複雑な鍵になると、不正解錠はほぼ不可能といわれている。

2012年4月20日