錠前の構造

作者:   SLloc7uK   |   カテゴリー :   錠前について

構造

錠前の種類に関して、施解錠する機構の違いで分類していくが、
もうひとつの分類方法として、錠の構造や形状による分類の方法がある。
大きくは、「円筒錠」「インテグラル錠」「ケースロック」「面付箱錠」「本締錠」に分類される。

円筒錠

扉に円穴をあけて取り付ける錠で、ノブの中にシリンダーが組み込まれている。
一般的には内側のボタンを押すことで外側のノブが回転しないようにロックされ、施錠される。
外側からラッチボルトを操作できなくするだけで、デッドボルトはない。
室内の扉用の錠前である。
円筒錠は構造的に防犯性が低く、本来は室内の扉用の錠前である。
デッドボルトがないためバールなどのコジ開けにも弱く、
取り付け方によってはチリ(扉と枠の隙間)に薄い板状の物を差し込むことで解錠してしまいます。
比較的古いアパートなどでは玄関に使われていたり、一軒家の勝手口などに使われている場合もあります。
内側のボタンを押して施錠するタイプの錠が出入り口に使われている場合は、
早急に交換または本締錠を別に取り付けることをお勧めします。

インテグラル錠

ノブの中にシリンダーとサムターンが組み込まれているモノロックの一種ですが、デッドボルトはある。
デッドボルトがあるため円筒錠よりは強いといえますが、
防犯性はそれほど高くないため、室内扉用とされています。
円筒錠同様室内用です。
外側のノブがもぎ取りなどの破壊に弱いため、簡単に破壊解錠が可能です。
インテグラル錠は円筒錠以上に玄関、勝手口に使われています。
木造モルタルのアパートなどはほとんどインテグラル錠ですし、
少し古いマンションなどでも当たり前のように玄関扉に使われています。
防犯上大変危険ですので、補助錠の取付をお勧めします。

ケースロック(箱錠)

錠ケースが箱型で、ノブとシリンダーが別になっている錠です。
一般的にはケースロックというと扉の内部に錠ケースを納める彫込型ものをさす事が多く、
扉面に錠ケースを取り付ける「面付箱錠」と区別されます。
デッドボルトがあり、強度、防犯性に優れています。
彫込型のケースロックは、扉が外開きの場合、扉と扉枠の隙間(チリ)からデッドボルトが見えます。
したがってデッドボルトの近くに直接バール等を差し込みコジ開ける手口に対して比較的弱いといえます。
対策としてガードプレートの取付は必須ですが、さらに強固な物にするためには「鎌デッド」タイプをお勧めします。
鎌デッドはデッドボルトが突出した際に鎌と呼ばれる部分がデッドボルトから上(または下)に突き出し、ストライクに掛かります。
このためデッドボルト部分のチリを強引に広げてもストライクからデッドボルトが外れないため、解錠が非常に困難になります。

面付箱錠

扉の室内側の面に錠ケースを露出させるように取り付ける錠前です。
取付が容易で強度、防犯性に優れています。
マンションなどの集合住宅の玄関扉に広く使われています。
面付箱錠は防犯性に優れていて、面付箱錠は錠ケースが扉の内側の面に付く為、
外開きの扉の場合、彫込型のようにチリからデッドボルトが見えることはありません。
したがって、バール等でコジ開けようとした場合、
デッドボルトがストライクに掛かっている部分を直接コジる事が困難です。
そのため面付箱錠はコジ開けに強いという訳です。
また、面付箱錠の鎌デッドタイプもあります。
これはさらに防犯性が高いといえます。

本締錠

デッドボルトだけを備えた錠で、鍵またはサムターンで施解錠します。
空錠と組み合わせて、主錠として使用したり、補助錠として使用します。
新たに補助錠として取り付けるのに最も適しているのが面付本締錠です。
比較的取付が容易なため取付工賃が低く抑えられることから、
同じ予算であれば彫込型の本締錠と比べより防犯性の高いシリンダーにすることが出来ます。
また、面付ですのでそれ自体コジ開けに強いうえ、鎌デッドタイプも選択できます。
サムターン回しの対策品もあります。

2012年4月20日