和錠の特徴や性質紹介

作者:   SLloc7uK   |   カテゴリー :   錠前の種類

長い歴史を持っている和錠について

和錠というのは戦国時代のあたりから江戸時代へとかけて、一般的に国内で開発もしくは製造されていった錠前を指します。
しかしルーツをみていくと、中近東から発祥されているものが多く、シルクロードを経由していきながら、唐より日本に持ち込まれていった海老錠が和錠のルーツといわれています。

歴史も飛鳥時代より利用されていたのがわかっており、遺跡の出土品の中からも確認することができます。
奈良の正倉院にも保存されていますが、最古の和錠ともいわれています。

海老錠が主流となっていましたが、この基本構造を見ていくと板ばねを活用した板ばね式となっています。
しかし横側より鍵を差し込んでいく方式から、前の部分に鍵穴を設置していく方式に変わっていき、形状も徐々に左右対称の四角形の形へと変わっていきます。
時間が経過するにつれて、和錠は日本独自のアイデアが加えられていくようになっていきました。

戦国時代以降になると和錠は急速に発展して普及していきます。
その背景をみていくと、戦国時代で武器の需要が増えていき、それとともに金属加工の技術が発達していきます。
江戸時代になると商業が発展していき、それにともなって蓄財が増加していきます。

これによって蔵などに設置する和錠の需要が増加したり、武器職人が錠前職人へ転向していくことも増えていきました。
江戸時代以降の和錠をみていくと、最初に全国的に一般的な和錠が使用されていきます。

海老錠や太鼓錠、そして船型錠が主流になっていきました。
材料となる鉄などが振興政策によって活用されていき、各地域で独自の錠前を見かけるようになっていきます。

江戸時代に和錠は発展していった

各地域で独自に発展していった和錠ですが、特産品として安芸で作られていた安芸錠や、因幡の因幡錠に土佐で製造されていた土佐錠、また阿波の阿波錠といったものが有名です。
和錠というのは明治維新以後だと海外より輸入されてきた南京錠によって、ニーズが奪われていきました。
しかし現在でも一部では製造が行われており、神社仏閣などで見かけることができます。

江戸時代に和錠が発展していきましたが、これは戦がなくなった影響で仕事を失ってしまった刀鍛冶などが、鍵職人へと転職していったことが起因となっています。
和錠はそれまで海老錠が主流でしたが、新しい文化が徐々に誕生していきます。
メインで板バネ式が採用されていた和錠ですが、四角い形になって左右非対称になります。

これが特徴で、個性的なデザインと防犯対策に向いていました。
鍵職人へと転職していった職人が、藩から優秀な和錠であれば褒美をもらえる時代でもあったため、職人たちが競い合いながらクオリティの高い和錠へと変わっていったのです。

2016年8月29日